放射性セシウムとストロンチウムの危険性

福島第一原発では、原子炉建屋内に滞留している汚染水を多核種除去設備(ALPS)などを使って浄化処理をしておりますが、それでも、中々取り切れないのが、セシウムストロンチウムです。

セシウム137は、自然界では殆ど存在せず、ウランの核分裂によってのみ生成されます。このため、現在、大気中に存在している殆どのセシウム137は、原子力発電事故や核実験などによって大気中に放出されたものとなります。

半減期が30年超と長く、強力な放射線を発することで知られており、体内に取り込んでしまうと、血液を通して体内に拡散し、大体100日程度は強い放射線に晒されて細胞やDNAが攻撃を受け、人体の健康に悪影響を与える可能性があります。

煮沸や活性炭による浄水では除去できませんが、蒸留やイオン交換、逆浸透式の浄水器によって除去が可能です。

ストロンチウム90も、自然界での発生は殆どなく、ウランやプルトニウム核分裂時に生成されます。

水に溶けやすいため、河川水や土壌を通じて体内摂取の可能性があり、体内に取り込まれた場合、一部は排泄されるものの、カルシウムやマグネシウムと同様の働き方をするため、それらに代わって骨などに蓄積され、死ぬまで体内に残ってしまいます。

このため、長期間にわたって骨やその周辺部に放射線を出し続けるため、内部被ばくによる骨腫瘍や白血病などを引き起こすなど、非常に危険性の高い放射性物質です。

体内に入ったストロンチウムを除去するには、アルギン酸ナトリウムやキトサンを摂取するのが効果的とされています。

例えば、ワカメ・コンブ・ヒジキ・モズクなどにはアルギン酸が多く含まれており、ストロンチウムを吸収しやすい性質があるため有効と考えられていますし、キチン・キトサンにもストロンチウム除去作用があります。

一般的に、デトックスや抗酸化作用があると言われる食物に、除去作用があると言えるようです。

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