便秘を侮るなかれ

たかが便秘、されど便秘。世の中、便秘で悩んでいる人は多いようですが、便秘を侮ってはいけません。

便秘が誘因となって、あるいは原因となって発症する病気は意外に多いからです。

特に、便秘で悩んでいる高齢者は、便を出すのに強く力んだことによって、脳出血心筋梗塞を引き起こして、便所で意識を失って倒れると言う例が多くあります。

高齢者に限らず、健康な人でも、体調によっては便秘になることがあります。そうなると、出るものが出ないため、腹が張って何とも不愉快な気分になってしまいます。

また、気分的な問題だけではなく、便秘になることによって、食べた物の腐敗や異常発酵によって毒性物質が吸収され、それを解毒しようとするため、肝臓や腎臓に余分な負担を掛けてしまいます。

硬い便とガスで、大腸の内部が満たされた状態が続くと、腸は内部の圧力によってタイヤのチューブのように膨らみます。

これが原因となって、大腸の固定の悪い場所では、腸がねじれて腸捻転をおこしやすくなります。

また、腸は膨らんだまま収縮できなくなり、いわば伸びきったゴムの袋のようになってしまい、この状態を巨大結腸症といい、大腸としての機能は全く果たせなくなってしまいます。

便秘によって腸内圧が高まると、これを解消するため、腹圧をさらにかけ排便しょうとすると、脱腸を誘発、あるいは悪化させることがあります。

大腸憩室症は、大腸の壁の一部が薄くなり、その薄い壁の部分が外に風船のように突出してくる病気です。

これは、食事との関係が深く、特に、肉食で便秘の人に多いとされており、便秘による腸内圧の上昇がその誘因となっていることが考えられます。

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