体圧分散マットレスは、体の特定部位に体重が偏ってかかり、肩こりや腰痛などが起こらないように、適度に体圧を分散させるためのものです。
体圧の分散の仕方は、次の3種類が主流となっています。
■高反発マットレスの特徴は、圧力がかかると反発力が働き、素早く元の形態に復元しようとします。
柔らかくてほどよい弾力性があるため、横になると体はいったん沈み込みますが、マットレスの反発力によってすぐに押し戻されるため、体圧分散に優れています。
また、温度の影響を受けにくく、マットレスの硬さは一定のため、寝返りが打ちやく、深い眠りが得られることから、特に、多くの腰痛持ちの人に支持されております。
■低反発マットレスは、反発弾性率の低いウレタンを使用しているため、圧縮されるとゆっくりと元の形状に戻ります。
このため、横になると体がゆっくり沈み込み、反発力が小さいので、体全体にフィットしますので、特定部位に体重がかかり過ぎず、体圧が体全体に分散されます。
ただし、温度や湿度によって硬さが変化するため、夏よりも冬に快適な睡眠を得るのに向いています。
■ポケットコイルマットレスは、内部に独立した小さならせん状のコイルが500個程度敷き詰められており、体形にフィットして体圧を分散します。
一般的なスプリング式のマットレスは、スプリング同士が繋がっており、体を面で支えますが、ポケットコイルは、それぞれが独立しているため、体重がかかる部分のコイルだけが沈んで、体を点で支えるのが特徴です。
睡眠中の生理現象