認知症にならないためには?

終身雇用制があたりまえだった時代、サラリーマンの夢は、定年まで今の会社に勤めて、定年になると退職金をもらい、あとは、年金を貰いながら好きなことをして悠悠自適な生活をすることでした。

しかし、時代は変わり、終身雇用なんて夢のまた夢、いつリストラされるか分からず、たとえ定年まで勤めても、退職金は貰えるだけでも御の字、年金支給開始年齢は高くなる一方で、どこかに再就職しなければ生活できず。

ようやく年金を貰える年になっても、支給額は下がり、その一方で介護保険や健康保険料は上がる、へたをすると老後破綻と、年をとっても良いことはない時代となりました。

せめて出来ることは、「ボケない」「寝たきりにならない」よう心がけ、人先に出来るだけ迷惑を掛けないよう体に気をつけて、生涯を全うすることぐらいでしょう。

特に、「ボケ」(今では認知症ですが)は、自分の人格さえも無くしてしまうわけですから、せめて、それくらいはならないようにしたいものです。

この認知症は、生活習慣の改善などで予防が可能です。

認知症になってしまってからでは遅いので、日頃の生活を見直して、いつまでも健康的な生活が送れるようにしたいものです。「年だからしょうがない」とあきらめるのは早いのです。

認知症には、誰もが突然なるわけではありません。たいていは、何かしらのきっかけらしきものがあり、前兆があり、次第に病気が進行していきます。

なによりもまず大切なことは、健康的な生活を心がけることです。それは決して難しいことではなく、日常生活の基本を整えればよいだけです。

栄養バランスの優れた食事をしっかりとったり、睡眠不足や代謝の低下をくいとめるというだけでも十分健康な生活を送れます。

また、年を取っても、常に頭を使い、意欲をもって生活することによって、毎日の生活に潤いがでてきます。何事にも興味を失ってやる気がなくなってしまうと、一気に認知症を発症してしまう人も少なくないのです。

また、認知症は早めに治療をスタートすると、大きな改善が見込めるといわれます。このため、認知症?と疑われるような症状が認められたら、まずは、外来を受診してみることが大切です。そして、周囲も認知症を悪化させるような言動を控え、丁寧なケアをすることも大切なことなのです。

介護の負担とは